あなたのメールに返信を頂けないのはなぜか？
要因1）「なぜあなたに、なぜ今か」がない。≒ for you感がない
「なぜあなたに、なぜ今か」とは多くのインサイドセールスで使われている手法であり「なぜ、貴社の、なぜ、あなたに、なぜ、今なのか」を明示することです。これはメールに限らず、お送りしたメールやお手紙に対しお電話で追客をする際も、いざ商談機会をいただき、商談に伺った際も必ずお伝えするのが望ましいです。
インサイドセールスは多くの場合、あなた（所属企業）が提供しているサービスを認識していない、という前提でコミュニケーションを設計する必要がありますが、その形式になっていないパターンを多く見かけます。「なぜあなたに、なぜ今か」が、明示されていないメールの例として、例えばこのようなメールを送ってしまっていませんか？
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このように、いきなり自社コンテンツを紹介するような入り方になってしまうと読み手にとっては「メルマガ」です。このメールをよく読んでみようという気持ちになりにくいうえに、あくまでも情報を一方的に受け取るだけのメールという位置付けになってしまうので、このメールに返信するという行動を期待できなくなってしまいます。
例えば以下のような文面で、「なぜあなたに、なぜ今か」を明示するようにしましょう。
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先日発表された貴社の中期経営計画にて、３年でHRテック事業を今の２倍の規模まで拡大させていく計画であることを拝見いたしました。
この度は、その事業成長を牽引するインサイドセールス部門を管掌されている○○様にインサイドセールスの商談機会の獲得効率を大幅に改善するスキームのご紹介をさせていただきたくご連絡をいたしました。
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要因2）連絡した理由と提案内容に関連性がない
せっかく中期経営計画やIRニュースなど調べてfor youのメッセージを記載したのにも関わらず、それに対するあなたの提案内容や提供する情報に関連性がないと「それが弊社にいったい何の関係が？」となってしまいます。
極端な例になってしまいますが、
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・「今後グローバル展開に注力していかれる旨を拝見し」と記載したのに「SFAを活用して営業の商談管理を効率化」といった事例を紹介する
・「アライアンスを活用した販路拡大に取り組まれる旨を拝見し」と記載したのに「コンテンツマーケティングに注力し、サイトコンバージョンを3倍に」といった事例を紹介する
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といったことをしているようなイメージです。
調べてそれっぽい文言をコピペする、ということをしていると全く意味が通らない文章になってしまうのでキチンと関連している事例や実績を選んだ上でお客様にお伝えするようにしましょう。
例えば、
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・3ヵ年でHRテック事業を今の２倍の規模まで拡大させていく計画を拝見しました。SFAを活用して営業の商談管理を効率化し、売上拡大に繋げた事例をご紹介します。
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といったように、その企業の状況に合わせた情報提供になっていることに気をつけてメールを作成するようにしましょう。
要因3）”会ってほしい”思いを綴っていない
せっかく丁寧にメールを書くことを意識しすぎるあまり、
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よろしければご連絡いただけますと幸いでございます。
よろしくお願い申し上げます。
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と、ボールを相手に投げたまま文章を終えてしまってはいませんか？
売上成績の良いセールスパーソンに共通する考え方なのですが、お客様に提案をしたあとは「発注してほしい」とにお伝えしましょう、そしてお客様にとっていただきたいネクストアクションを明確にしましょうという考え方があります（Ask for Order）。
今回のようなメールをお送りする場合にも、同じようなことが言えるため、例えば
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・ぜひお時間をいただけないでしょうか？
・後ほどお伺いのご連絡をするので、そこでぜひアポイントの調整をさせてください。
・来週の水曜日を目安にご連絡させていただくので、もしご不在であればその旨お知らせください。
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と、お会いしたい・お時間をいただきたい旨をはっきりとお伝えした方が返信をいただける確率があがります。（＊ただし実際返事をいただけることはかなり稀なので、メールをお送りしたあとのフォローがとても大切です。）
まとめ
・新規開拓・掘り起こしメールの文面は、そのメールを受け取るお客様が貴社が提供しているサービスを認識していない、という前提でコミュニケーションを設計する必要がある。
・新規開拓・掘り起こしメールの文面は以下の観点でチェックする
１）「なぜあなたに、なぜ今か」を伝えられているか
２）連絡した理由と提案内容に関連性があるか
３）相手のネクストアクションを明確にし、依頼できているか
